車いす利用者支援システム導入事例関西学院大学図書館

今回導入いただいた製品

製品情報

様々なニーズがあり環境が変化する中で、
全ての図書館利用者が不自由なく利用できる
環境づくりを進めていきたい 。

関西学院大学図書館

関西学院大学図書館

車いす利用者支援システム「アンサーユー」は、施設内で介助を求める車いす利用者・障害者が施設内に貼り付けられたQRコードに専用端末をかざすだけで自分の居場所を施設スタッフに通知し、サポートを受けられるサービスです。 大学図書館で初めて「アンサーユー」の導入をした関西学院大学図書館のご担当者様(鎌田様・渡辺様・竹村様)に、導入の経緯や目的をお伺いしました。

今回導入いただいた製品

車いす利用者支援システム
アンサーユーのイメージ

アンサーユー オープン価格

施設内で介助を求める、車いす利用者・障害者の方が、施設内のいたるところに貼り付けられたQRコードに専用端末をかざすだけで、自分の居場所を施設スタッフに通知し、サポートを受けられるサービスです。改修工事の必要が無いため、容易に導入が可能です。

アンサーユーの詳細はこちら

導入の目的

スタッフが常駐しないフロアでサポートを受けるための呼び出し用

本機のポイント

スタッフへの声かけに対する心理的負担の軽減

導入の効果

車いす利用者への図書館利用満足度向上

1アンサーユーを導入するまで

導入の経緯について教えてください。
鎌田さん:2022年8月から約1か月間、図書館のエレベーター改修工事が予定されていたため、工事期間中、階段を昇降しての移動が困難な方には業務用のエレベーターを使って移動していただくことを検討していました。しかし、業務用のエレベーターを使用するにはスタッフによる開錠が必要なため、スタッフのいないフロアではどう対応するのかが課題としてあり、その解決策を模索していました。 渡辺さん:そんな中、たまたま近隣にある西宮市立北口図書館で「アンサーユー」が使用されているのを知り、エレベーター移動の呼び出しに使えるのではないかと提案しました。 鎌田さん:当初、「アンサーユー」は改修工事期間中のみの運用として考えていました。しかし、よく考えてみると、エレベーター改修工事の有無にかかわらず、利用者の方が普段からお困りのことがあるのではないか、例えば、車いすの利用者は手の届かない場所に配架された本をどのように手にしているのか、周りに助けてくれる人がいなければ諦めてしまうこともあるのではないか、といった疑問が残りました。「アンサーユー」を導入することで周囲の人やスタッフに「声をかけにくい」という心理的な負担や、「カウンターまでスタッフを呼びに行くのが遠い」といった物理的な負担を軽減できるのではないかと考え、エレベーター改修工事終了後も利用者の方にとって必要であれば継続するべきと判断し、導入することにしました。
導入前まではどのように対応していましたか?
竹村さん:サポートが必要と思われる場面を見かけたときにはスタッフからお声がけをしていますが、近くにスタッフがいない場合は、ご自身で1階もしくは2階カウンターにお越しいただかなくてはならず、利用者の方にご負担をおかけしていると感じていました。カウンターの無い階だと、さらにご負担をおかけすることになります。広い館内のどこにいても、利用者の方ができるだけ不便を感じることなく、安心して利用していただけるようにしたいと考えていました。
アンサーユーの端末とスマートフォンを並べた画像
本体端末(写真右)は約3インチ
アンサーユーがアプリとして搭載されている
デモを行ってみて、いかがでしたか
渡辺さん:使い方がシンプルなので、初めての方にもすぐにご利用いただける点が非常に良いと思います。地下など電波状況の悪いところでも使用できるか、学内LANでも使用可能かなどを実際に試すことができました。

2アンサーユーの導入後

現在の利用状況はいかがですか?
竹村さん:現在、改修工事に伴いエレベーターが使えないことから、車いすの利用者が週に2日程度「アンサーユー」を利用され、スタッフがサポートをさせていただいています。 鎌田さん:今後、障害のある学生をサポートしている総合支援センター等とも連携しながら広く知ってもらうことで、不便を感じている利用者の方にぜひ利用していただきたいですね。
利用に際してどのような工夫をされていますか?
竹村さん:操作方法や、QRコード設置場所の案内を記載した利用ガイドを作成し、利用の際には「アンサーユー」と一緒にお渡ししています。初めて利用する方には、実際に一緒にQRコードの読み込みを行い、操作方法の確認を行っています。万が一、機械が不具合を起こした場合の連絡先も利用ガイドに記載し、安心してご利用いただけるようご案内をしています。 渡辺さん:「アンサーユー」からの呼び出し通知のメールを見落とさないために、着信は1階カウンターのパソコンから流れるメール読み上げ音声でわかるように設定しました。今後もQRコードの設置場所や高さなど、「アンサーユー」を利用する方からのご意見を参考にしながら改善していこうと考えています。
実際に掲示されているQRコードと利用方法の説明
QRコードは各フロア5〜6か所に配置している
利用者に端末と一緒に渡される利用ガイド
利用ガイド

3終わりに

関西学院大学図書館での今後のバリアフリーはどのように考えていますか?
鎌田さん:世の中の環境が変わり続けている中、利用者のニーズも様々に変化していきます。そうした多様なニーズを持つ人たちが利用しやすい図書館を創っていくには何をすべきかを日々考えています。 今回もその一環で、サポートが必要な人たちに目を向けて考えた結果、「アンサーユー」導入となりました。今後も図書館を利用する誰もができるだけ不自由なく「普通に」使えるような環境に近づけたいですし、そのためには設備も、運用方法やルールも適宜見直していく必要があると考えています。
左:鎌田さん 中央:渡辺さん 右:竹村さん
左:鎌田さん 中央:渡辺さん 右:竹村さん
本日はお忙しい中貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。
関西学院大学外観
関西学院大学ロゴ

関西学院大学図書館

兵庫県西宮市を本校地とする総合私立大学。 キリスト教主義に基づく「学びと探求の共同体」として、ここに集うすべての者が生涯をかけて取り組む人生の目標を見出せるよう導き、思いやりと高潔さをもって社会を変革することにより、第4代院長ベーツが提唱したスクールモットー“Mastery for Service(奉仕のための練達)”を体現する、創造的かつ有能な世界市民を育むことを使命としている。
図書館は、大学の掲げる使命を果たすための基盤的な施設として、図書、雑誌、電子資料、その他の学術資料を収集、整理、保管し、迅速かつ的確に提供するとともに、利用環境の整備、利用教育等の諸活動を行っている。

今回導入いただいた機種

車いす利用者支援システム
アンサーユーのイメージ写真

アンサーユー オープン価格

施設内で介助を求める、車いす利用者・障害者の方が、施設内のいたるところに貼り付けられたQRコードに専用端末をかざすだけで、自分の居場所を施設スタッフに通知し、サポートを受けられるサービスです。改修工事の必要が無いため、容易に導入が可能です。

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