- 拡大読書器導入事例
- Case Studies
- はじめに
- 拡大読書器を導入するまで
- 拡大読書器の導入後
- 終わりに
- 今回導入いただいた製品
- 製品についてのお問合せ
- カタログ
- Catalogue
- 掲載製品のカタログを見る
今回導入いただいた製品
- 据置型拡大読書器
- クリアビューC HD22
- ■価格
279,000円(非課税)
■保証期間
3年間 - クリアビューC HD22
の詳細はこちら - クリアビューC HD22
について問合せる
拡大読書器の導入で重要なことは、
『多くの方に拡大読書器を知っていただく』ということ
あかし市民図書館
あかし市民図書館
「本のまち明石」をスローガンに読書バリアフリー法※施行前から福祉に注力をしてきた明石市。読書バリアフリーへの取り組みとして、読書支援機器の利用環境を充実させた「ユニバーサルルーム」を設置するなど、福祉の最先端の取り組みをされています。
今回はあかし市民図書館の館長大久保明子様に、読書器導入の意義や今後の図書館の在り方についてお話しいただきました。
※読書バリアフリー法 : 「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」、通称「読書バリアフリー法」は、「障害の有無にかかわらず、すべての国民が読書を通じて文字・活字文化の恩恵を受けることができる社会の実現を目的としている」法律です。
詳しくはこちら
今回導入いただいた製品
クリアビューC HD22 価格279,000円(非課税)
最新フルHDカメラを採用し、高細密な映像を実現した据置型拡大読書器。アルファベットのCをイメージしたフォルムで、新聞や大型書物の快適な読書、手芸など多様な場面で活用できる。テーブル前部に内蔵された着脱式コントローラーの取り付け向きを変えるだけで簡単操作、高機能操作を切り替えることができる。
クリアビューC HD22の詳細はこちら
読書器購入の動機
図書館移転に伴う機器の更新、利用者へのサービス充実のために購入。
機器選定のポイント
展示会等で比較検討し、新聞等大型書物の読みやすさ、高画質な画面から決定。
導入効果
福祉機器の利用環境充実による利用者の満足度上昇。
これまで使用していた読書器も古くなっていたため、移転を機に更新を検討することにしました。
あかし市民図書館 館長大久保 明子様
拡大読書器を導入するまで
- 導入の経緯について教えてください
- あかし市民図書館では2017年1月に現在の明石駅前に移転することとなり、それを機にこれまで使用していた読書器も古くなっていたため、読書器の更新を検討することにしました。
- 拡大読書器はどのようにして選びましたか?
- 各社webサイトの製品情報から検索したり、兵庫県立点字図書館や日本ライトハウス主催の展示会などにも参加したりして実際に実物も確認しました。
- 弊社の製品にしていただいた決め手は何でしょうか?
- 当時見学した機器の中で、外観のCフォルムが特徴的であり、新聞など大きな原稿も読みやすい広範囲に働くXYテーブルが搭載されている点や、フルHDカメラで高画質な画像が表示される点が決め手となり、クリアビューC HD22の導入を決定しました。
- 導入前に不安に感じていたことはありましたか?
- 拡大・縮小のダイヤル操作に関しては、これまで読書器を使用したことの無い方には難しいかなと思いましたが、利用案内の設置や職員がご説明すればすぐに理解していただけると思います。
拡大読書器の導入後
- 実際に導入されてみていかがでしたか?
- ご利用された方から「以前に使用した機種と比べると、格段に見やすくなった」というお声を頂いております。基本操作が非常にシンプルであり、機器の起動までの時間も短いので皆様快適にお使いいただいているようです。ご利用になる方以外にも、図書館の見学に来られる小学生や関係団体の視察の方々もいらっしゃいます。その際に初めて機器に触れる方も多いですね。
- ご利用の頻度はどれくらいですか?
- 読書器の利用は平均すると月に1名くらいですね。主にご高齢の方や、障害当事者の方などが利用されています。
ユニバーサルルーム自体は月に平均4回程使用されております。ユニバーサルルームは約2年前から開設しており、障害当事者の方に付き添う同行者の口コミなどで利用者は徐々に増えております。対面朗読の利用が多いですね。
ユニバーサルルームの様子。
入口の扉は常に開いており、誰でも自由に出入りできる。
対面朗読スペース、デイジー機器、拡大読書器、音声読書器が設置されている。来た人が分かるようにそれぞれの機種の説明が書かれている。
終わりに
- 他の拡大読書器を検討している図書館員の方へのメッセージをお願いします。
- 実利用の回数だけにこだわらず、読書器を知っていただく、という気持ちで導入すればいいと思います。学校の見学などの際に子どもたちに見てもらい、知っていただくという意味でも図書館に設置する価値はあると思います。
- 今後の取り組みについて教えてください。
- あかし市民図書館では、バリアフリー読書ICT講座や点字付き絵本の展示会や手話での絵本読み聞かせ会といったイベントを行っていたのですが、新型コロナウイルスの影響により開催できなくなってしまいました。現在のコロナ禍が落ち着いたら再開して、こういった支援機器を紹介する機会を増やしていきたいです。
拡大読書器を設置しているユニバーサルルームは自由に出入りすることができますので、今後はもっと存在をアピールしてより多くの方にご満足いただけるようにしたいですね。
明石市立西部図書館についても昨年拡大読書器を設置しており※、そちらでもユニバーサルサービスの拡充を図りたいと考えております。※西部図書館にもあかし市民図書館で評判が良かったため同機種のクリアビューC HD22を導入。
- お忙しい中貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。