- 拡大読書器導入事例
- Case Studies
- はじめに
- 拡大読書器を導入するまで
- 拡大読書器の導入後
- おわりに
- 今回導入いただいた製品
- 製品についてのお問合せ
- カタログ
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- 掲載製品のカタログを見る
今回導入いただいた製品
- 据置型拡大読書器
- クリアビューC HD22
- ■価格
279,000円(非課税)
■保証期間
3年間 - クリアビューC HD22
の詳細はこちら - クリアビューC HD22
について問合せる
『誰でも気兼ねなく読書を楽しめる図書館にする。』
ためにサポートが必要な方々への設備的なフォロー
の充実を果たせました。
甲南大学図書館
甲南大学図書館
2019年6月に成立した読書バリアフリー法※を受け、2020年に据置型拡大読書器を設置した甲南大学図書館様。導入前の懸念や、機器選定の流れ、使用した感想を伺いました。
※読書バリアフリー法 : 「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」、通称「読書バリアフリー法」は、「障害の有無にかかわらず、すべての国民が読書を通じて文字・活字文化の恩恵を受けることができる社会の実現を目的としている」法律です。
詳しくはこちら
今回導入いただいた製品
クリアビューC HD22 価格279,000円(非課税)
最新フルHDカメラを採用し、高細密な映像を実現した据置型拡大読書器。アルファベットのCをイメージしたフォルムで、新聞や大型書物の快適な読書、手芸など多様な場面で活用できる。テーブル前部に内蔵された着脱式コントローラーの取り付け向きを変えるだけで簡単操作、高機能操作を切り替えることができる。
クリアビューC HD22の詳細はこちら
読書器購入の動機
読書バリアフリー法の施行による福祉設備の充実のため。
機器選定のポイント
XYテーブルの可動範囲の広さ、機器のスタイリッシュな見た目。
導入効果
読書器設置による図書館サービスの向上。
『拡大読書器を設置している』ということを知っていただく
ことが重要だと思います。
甲南大学図書館 事務室課長補佐高野 重成様
拡大読書器を導入するまで
- 導入の経緯について教えてください
- これまでもサポートが必要な方々には個別にフォローしておりましたが、設備的な面ではもっとできることがあると感じていました。
そんな中、読書バリアフリー法の知らせを受け、改めて大学図書館として在校生や卒業生、地域の方に何ができるのかを考えるようになりました。点字プリンターの導入も考えましたが、利用者が使いやすそうであり比較的すぐに行動できることの一つとして、拡大読書器導入の案が出ました。
甲南大学図書館では学生はもちろんのこと卒業生や地域の方にも図書館を開放しており、ご高齢の方も多くいらっしゃいます。そんな方たちの中には、拡大読書器を必要とされる方もいるのではと考え、購入を検討しました。 - 拡大読書器はどのようにして選びましたか?
- 拡大読書器の情報については、神戸アイセンター※まで職員が見学に行き、読書器について詳しく教えていただき、体験してきました。
実際に機械を触る前までは、操作が難しいのでは?と考えていましたが、使用してみると操作は簡単であり、これなら利用者も扱いやすいと感じました。
※読書バリアフリー法: 「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」、通称「読書バリアフリー法」は、「障害の有無にかかわらず、すべての国民が読書を通じて文字・活字文化の恩恵を受けることができる社会の実現を目的としている」法律です。
詳しくはこちら - 弊社の製品にしていただいた決め手は何でしょうか?
- 数社から拡大読書器の見積もりを頂きましたが、価格に関しては大きく変わらなかったので、使いやすさや、機器のスタイリッシュなデザインが図書館に合うという点から、「クリアビューC HD22」に決めました。購入までの事務的な手続きはシステムギアビジョンの対応も良かったため、スムーズに行うことができました。
- 導入前に不安に感じていたことはありましたか?
- 導入前には、買ったはいいが実際に使ってもらえるのだろうか?という疑問の声もありました。たしかに、導入後の利用者数がどうなるかは気になりますが、『拡大読書器を設置している』ということを知っていただくことが重要だと思います。
そうすることで今後の利用者も増えますし、図書館としても設置することでいつでも対応できるという安心感に繋がります。
また、読書バリアフリー法により拡大読書器を導入している図書館も増えてきていると知り、購入の必要性を再認識しました。
拡大読書器の導入後
- 実際に導入されてみていかがでしたか?
- 読書器の使用方法は、説明書もあり分かりやすかったので、職員はみんなすぐに理解できました。利用者もこれだったらリピーターになってもらえそうです。
読書器は職員がすぐにサポートできるようにヘルプデスク前に設置し、簡易マニュアルの設置やボタンの位置もテプラで表示するなど誰でも簡単に使えるような工夫をしております。
2021年10月現在甲南大学図書館はコロナ禍により入館制限しているため、まだ実際の利用者数は少ないのですが、いつでも対応できる体制にしております。
- 拡大読書器を導入されてから、製品に対する認識は変わりましたか?
- 拡大読書器の導入については、『視覚障害者のために特別な何かをした』というよりも『誰でも気兼ねなく読書を楽しめる図書館にする、という普通のサービスの延長』として考えるようになりました。
おわりに
- 拡大読書器の導入を検討している他の図書館向けにメッセージをお願いします。
- 現在、読書バリアフリー法により何かしなければならない、と考えている図書館は多いと思います。甲南大学でもコロナ対策のため来館者数を制限しており、今後どれくらいの方が利用するかはまだ分からないですが、必要な方が来た時にいつでも対応できる、ということは安心感に繋がりますね。
- お忙しい中貴重なお時間を頂きましてありがとうございました。